電話占いという世界は独特で色々なことがあります。
最初から喧嘩ごしの方もいれば
まったく情報なく「当てろ」という方もいます。
組織の中での相談業務とは違い個人での活動なので、自分でも知らない間にストレスが溜まっていたりします。
組織での勤務だと同僚同士で愚痴を言い合うとか、助け合うということができますが、個人活動での相談業務というのは、それが占いの世界であっても、時にしんどい時があると思うのです。
そんな「辛さ」に対する考え方を私なりにまとめてみました。
このブログのまとめ
1)お客様への不満や愚痴が出るのは当たり前だと思います
2)最初は巻き込まれて自分が混乱することを想定しておく
3)自分の中の心のSOSの出方を知っておく
4)ネガティブな感情をぶつけられた時の心のダメージは測りしれないことを知っておく
5)時に正論が役に立たないことを知っておく
6)お客様への不満やストレスが出た時の色々な考え方を知っておく
目次
お客様への不満や愚痴が出るのは当たり前だと思います
占いにしろ心理カウンセリングや相談業務の世界にしろ、お客様(カウンセリングの場合はクライアント)に対して、色々な感情が出るのは当たり前だと思います。
時にお客様は色々な感情をぶつけてきますし、電話占いというお互いに顔が見えない世界では特にそうだと思います。
また、顔が見えないからこそ相談したいことが多く、お客様の中には、あちこちの占い師をジプシーのように渡り歩き、そのことに対しての不満を無意識にぶつけてくる方もいらっしゃいます。
それに対して、全てを受け止めなければいけないということもなく
占い師が不満がたまるのも当たり前だと思います。
また占いという性質がら、結果がお客様の不本意なものがでるかもしれません。
そういう時に、お客様から苦情めいたことがあるかもしれません。
逆に、お客様の気持ちを受け止めたとしても
思いもかけないことを言われたりするかもしれません。
そんな中で不満や愚痴が出るのはあたり前だと思います。
また、こういう思いもかけないことを言われる場合の一つに
お客様が占い師側に対して感情を「転移」している場合があります。
これは心理学で言われていることですが
お客様が、彼や夫、上司など、本当に言いたい人に向けるべき感情を、占い師に向けることを言います。
転移は否定的なものだけでなく、肯定的なものもあります。
どちらにしろ、占いは相談を受けるという役割もになっていて、人の感情に触れるので、自分の中の感情が動くことは当たり前のことだと思うのです。
最初は巻き込まれて自分が混乱することを想定しておく
そんなことを質問されます。
これは私の個人的な考えですが、長続きする占い師が少ないのではないかと思うのです。
占い師になりたての頃は感謝されたりして嬉しいかもしれません。
しかしながら、知らず知らずに毎日相談を受けることで、色々な感情が心の中にたまり
「普通に働いていた方がいいかも」と思う方も少なからずいるのだと思います。
これが組織の中で人をサポートしたり相談を受ける職業であれば、周囲の先輩や上司から
「大丈夫?」とか
「こういう場合はね」とか
サポートや声かけがあるかもしれません。
しかしながら電話占いの業界では、一般の組織とは違います。
フォロー体制がしっかりしている会社もあります。
ただ、会社は会社視点でのサポートのため、委託業務されている占い師と全く同じ立場というわけでもありません。
そういう状況での職業のため
最初はお客様の相談に巻き込まれたり、知らず知らずに精神的に疲労したりする可能性があることを想定しておいた方がいいと思います。
自分の中の心のSOSの出方を知っておく
昔、心のサポートをしている職員の方が
と話されていました。
相手の立場になって占いをすることは大事ですが、抱え込みすぎて自分が潰れてもいけません。
なので自分がどんな感じで抱え込みすぎていることや、ストレスが溜まっていることが表出するかを把握しておくのも大事だと思います。
例えば
無意識にチョコレートばかり食べてしまうとか。
SOSが出たら、自分に優しくしたり
待機時間を少し短くしたりして調整すればいいことなんだと思います。
ネガティブな感情をぶつけられた時の心のダメージは測りしれないことを知っておく
電話占いの場合は後で結果が外れたとしても、わざわざクレームのために電話をかけてくるお客様は少ないと思います。
そういう場合は事務局側に問い合わせやクレームがあるため、たいがいはここで守られます。
どこの会社も利用規約に「完璧に当たりませんから」ということが、やんわり書いてあり、クレームがきたとしても「利用規約を読んでください」という対応になるかと思います。
しかしながら鑑定中に
とか
もっと想定できないのは、霊感霊視系の場合、相手にぶつけられない不満を
「今から相手に文句言いますから」と怒鳴り始めたり
占い師に思いのたけの不満をぶつけられる時があります。
ここで
それが仕事だから当たり前だろう、我慢しろという意見もあるかもしれません。
しかしながら私はこう思うのです。
ネガティブな感情をぶつけられた時は、傷ついている自分の心を受け止め、認めた方がいいと。
そして、それを和らげる自分なりの方法を模索した方がいいと。
なぜなら、心理学を専門とした現場等では、そういう時に自分の心が傷つき揺れるのは当たり前であるという前提がほとんどです。
3.11の時に自衛隊等が取り入れたディブリーフィングなどは代表的なものでしょう。
ディブリーフィングとは、辛い経験をした後で、それについて話し、辛さを克服する手法です。
自衛隊だから助けて当然、過酷な現場に行って働くのは当然という概念ではなく、人の心は我慢すればいいとか、心を強く持てばいいとか、そう単純なものではないのです。
占い師も同様に、お客様の色々な感情を受け止めるのは当然、理不尽なことにも静かに耐えるのは当然ということではないと思います。
また、自分では我慢しているつもりでも、知らず知らずにお客様への口調がキツくなってたりもする場合もあります。
だからこそ、お客様との色々な出来事に対して、我慢できないからプロ失格とか、自分はダメだとか、そういうことではないと思います。
時に正論が役に立たないことを知っておく
時々、100%正しいこと、正論を言うことが好きな人がいます。
例えば
確かにそうですが、でも、正直に言うと、その意見は百も承知で困っていることの方が多いのです。
だから、自分が困っている時に「正論」という名の言葉をかける人に対しては
「はいはい、そうね」くらいがいいのだと思います。
私はあまり出会ったことがありませんが、占い会社の担当者がこういうタイプで困っている占い師さんもいるかもしれません。
そういう時は自分を責めず「正論は役に立たないんだよなぁ」と自分で自分を慰めるのが良いかもしれません。
また、こういう心の機微は占いをより深くすることに繋がると私は個人的に思っています。
お客様への不満やストレスが出た時の色々な考え方を知っておく
電話占い師になり、相談を受け、色々な場面が出てきます。
ことに占い会社に所属した場合、占い師の収益は少なくても、お客様はけっこうな額を支払います。
そのぶん「自分の想い通りの答えが欲しい」と強く思う方もいるかもしれません。
色々な状況があり、時として占い師自身が
まいったな、とか
苦しいな、とか
勘弁してくれよ、とか
そう思うことがあるかもしれません。
そういう時に
ただ我慢するべきとか
不満や愚痴を言ってはいけないとか
不満や愚痴が出たらプロ失格だとか
そういう思いだけでは行き詰まると思うのです。
また行き詰っても当然だと思うのです。
ステレオタイプ的に「占い師はこうあるべき」みたいに言っているのを信じすぎる方が危険なような気がします。
人の心も自分の心もわからないものだと思います。
その上で占いというキーワードでお客様のお話を聞いたり、ご相談にのっているのだと思います
だから自分の心の中からお客様への不満やストレスが出た時の考え方を
たくさんの角度から知っておく方が大切だと思うのです。
まずは、そこからスタートだとも思ってます。
まとめ
お客様への不満やストレスが出た時
1)お客様への不満や愚痴が出るのは当たり前だと思います
2)最初は巻き込まれて自分が混乱することを想定しておく
3)自分の中の心のSOSの出方を知っておく
4)ネガティブな感情をぶつけられた時の心のダメージは測りしれないことを知っておく
5)時に正論が役に立たないことを知っておく
6)お客様への不満やストレスが出た時の色々な考え方を知っておく
あくまでも私が思っていることを書きました。